掌蹠膿庖症の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
30代 女性
結婚してまだ1年ほどですが、早く赤ちゃんが授かりたいという事で来店されました。
細かい症状を伺いますとオリモノがほとんどなく、生理の量も少ない、また、生理痛が酷いという事です。
頭痛(前頭葉)、お腹の張り、ガスが多く、胃腸が弱く胃もたれをしやすいそうです。
体の疲れやすく、ストレスも多いそうです。
また、体が暑くなりやすく、両手と両足に膿疱、ジュクジュクで、かさぶた、
腫れ、出血も見受けられます。痒みも酷いようです。
皮膚科ではステロイドをもらったが塗りたくない為、塗っていないそうです。
婦人科の病院の検査では
FSH 5.3
LH 4.7
PRL 8.4
E2 81.8
子宮内膜8.5mm
だったそうです。
LHが少し高めに出やすいようです、また、子宮内膜が薄い為、
着床しにくい可能性が考えられます。
中国医学的に『湿熱旺盛』、『血熱食積』、『血虚肝鬱』の状態と考えます。
婦人科のことも考えながら、掌蹠膿庖症も同時に治療していきます。
その為、体に溜まっている湿熱、血熱を排泄していく漢方、水分代謝を整えていく漢方、消化吸収を助けていく漢方、血液を増やしていく漢方、ストレスを晴らしていく漢方を中心にお渡ししました。
1か月ほどしますと体の疲れがとれて、生理痛、頭痛が起こらなくなったという報告を受けました。
また、左手の膿疱がだいぶよくなり、右手は少し残る状態です。
ジュクつき、腫れはとれてきたそうです。
便通も良くなって、体調はとても良いそうです。
3か月ほどしますと膿疱は綺麗になり、嘘のように皮膚がツルツルの状態になり、
とても喜ばれております。
生理の状態も黒い塊や痛みはなくなり、鮮血で出血の量も増えてきているそうです。
最近は、髪の毛が抜けやすくなったり、爪がボコボコになったり、目が疲れるようです。
女性に必要な血液が不足している状態が考えられます。
その為、皮膚の漢方薬を少なくして、血液を増やしていく漢方薬を増量してお渡ししました。
人間の体はパーツごとに見ると大局を見失い正しい治療ができにくくなるケースもあります。
ひとりひとり体質は違いますし、自覚症状も違いますので自分に合う物を、
必要な時期に使う事が大切です。
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